剣岳 点の記 [映画]
かなり前、ほぼ一年前くらいから告知が始まり,やっと公開された!という感じです。
業界語で「シャシンがいい」という表現がありますが,この映画が正にこれ、映像の力は並外れたものです。一切のギミック無し。CGなし。こんな環境で仕事ができること、これ以上の幸福はありえません。おまけに空撮もなし。こだわりは半端ではありません。
業界語で「シャシンがいい」という表現がありますが,この映画が正にこれ、映像の力は並外れたものです。一切のギミック無し。CGなし。こんな環境で仕事ができること、これ以上の幸福はありえません。おまけに空撮もなし。こだわりは半端ではありません。
スター・トレック [映画]
私は「スター・トレック」のマニア「トレッキー」でもなければ、映画版は一本も観たことがないし、テレビ放送を数十本観た程度なのです。現在もBSで放送されているので、時間があれば観ています。
でもこれは、何の思い入れもなく観ても、絶対におもしろいですよ。無条件に楽しめるし、痛快。何となく子供の頃にワクワクしながら観た、純粋な映画の興奮が甦るようでした。楽しい映画の要素が全部詰まっているようで、最近には感じなかった感動がありました。娯楽に徹し過ぎていると言う意見もあるでしょうが、満足感は高いし、もう一度観たくなるし、この際、99点、あげます。減点1点はサラウンドの不満度。私としてはもっともっと派手にやって欲しい。
天使と悪魔 [映画]
話題の日米同時公開、「ダ・ヴィンチ・コード」の続編です。
原作では今回の「悪魔と天使」が先だそうですが、どちらも読んでいないので、純粋に「映画」として楽しみました。
前作「ダ・ヴィンチ・コード」はヒットしましたが、個人的には難解で、テンポが速く楽しめませんでした。同様の不満はあったようで、いろいろと改良して「悪魔と天使」は制作されたとのこと。
今回は割り切って日本語吹き替え版を観ました。その甲斐もあったのか、前作より分かり易かったと思います。でもテンポは相変わらず速いし、情報は多いし、字幕だったら理解できたのかなぁ? キリスト教用語、美術用語、ローマ市内の教会や地理を認識しておかないとかなり難しそう。原作を読めば、より楽しめるのは間違いありません。
随所に出てくる教会や観光スポットは、もしローマ市内を観光したことがあれば、かなり嬉しいと思います。ポポロ広場なんてなかなか映像では出てきません。ちょうど「ローマの休日」と同じような感じなんですが、巧いことにダブりがありません。
しかし、サンピエトロ広場の大群衆をはじめ、教会の内部でのシーン、どこまでが実写なのかCGなのかセットなのか、判別できません。いくつかの教会は内部撮影が許可されなかったそうですが、どのロケーションもスケールがバカでかい、のです。
日本語版でしたが、きちんとサラウンド。客席が震えるくらいの大轟音もあり、音のスケールも相当でした。
もう一度、観てみたいと思いますが、原作を読んでからの方がよさそうな感じ。パンフレットも買ってみたくなります。
原作では今回の「悪魔と天使」が先だそうですが、どちらも読んでいないので、純粋に「映画」として楽しみました。
前作「ダ・ヴィンチ・コード」はヒットしましたが、個人的には難解で、テンポが速く楽しめませんでした。同様の不満はあったようで、いろいろと改良して「悪魔と天使」は制作されたとのこと。
今回は割り切って日本語吹き替え版を観ました。その甲斐もあったのか、前作より分かり易かったと思います。でもテンポは相変わらず速いし、情報は多いし、字幕だったら理解できたのかなぁ? キリスト教用語、美術用語、ローマ市内の教会や地理を認識しておかないとかなり難しそう。原作を読めば、より楽しめるのは間違いありません。
随所に出てくる教会や観光スポットは、もしローマ市内を観光したことがあれば、かなり嬉しいと思います。ポポロ広場なんてなかなか映像では出てきません。ちょうど「ローマの休日」と同じような感じなんですが、巧いことにダブりがありません。
しかし、サンピエトロ広場の大群衆をはじめ、教会の内部でのシーン、どこまでが実写なのかCGなのかセットなのか、判別できません。いくつかの教会は内部撮影が許可されなかったそうですが、どのロケーションもスケールがバカでかい、のです。
日本語版でしたが、きちんとサラウンド。客席が震えるくらいの大轟音もあり、音のスケールも相当でした。
もう一度、観てみたいと思いますが、原作を読んでからの方がよさそうな感じ。パンフレットも買ってみたくなります。
ドラゴンボール [映画]
映画館に入ると子供たちの姿がいつもより多いですね。お目当ては「ヤッターマン」かこの「ドラゴンボール」のようです。
何とも対照的な二作品。「ヤッターマン」が忠実ならば、「ドラゴンボール」は斬新。「ドラゴンボール」は原作のプロットのみを生かしながら全く新しい解釈で作った、別作品と言ってもいいくらいです。原作のマンガ、アニメファンには違和感があるでしょうね。確実にあるでしょうね。私もありました。原作があるものの映画化の宿命です。
違和感は否めないものの、これは映画として、しかもアメリカ映画として「あり」です。ここまで割り切ると見事。日本人が作るとしたらここまで大胆にはできなかったことでしょう。
ただ浜崎あゆみの主題歌は余計かなぁ。最後の最後で日本に引き戻されてしまいます。
原作にこだわる人は観ない方が良いと思います。でも来月からハイビジョンで生まれ変わる「ドラゴンボール改」がフジテレビで始まりますから、こっちの方が「安心」です。
私は最初のマンガがいちばん好きですね。
全巻持っていたのですが、置き場所の問題で引っ越しの際に処分したのが悔やまれます。
何とも対照的な二作品。「ヤッターマン」が忠実ならば、「ドラゴンボール」は斬新。「ドラゴンボール」は原作のプロットのみを生かしながら全く新しい解釈で作った、別作品と言ってもいいくらいです。原作のマンガ、アニメファンには違和感があるでしょうね。確実にあるでしょうね。私もありました。原作があるものの映画化の宿命です。
違和感は否めないものの、これは映画として、しかもアメリカ映画として「あり」です。ここまで割り切ると見事。日本人が作るとしたらここまで大胆にはできなかったことでしょう。
ただ浜崎あゆみの主題歌は余計かなぁ。最後の最後で日本に引き戻されてしまいます。
原作にこだわる人は観ない方が良いと思います。でも来月からハイビジョンで生まれ変わる「ドラゴンボール改」がフジテレビで始まりますから、こっちの方が「安心」です。
私は最初のマンガがいちばん好きですね。
全巻持っていたのですが、置き場所の問題で引っ越しの際に処分したのが悔やまれます。
ヤッターマン [映画]
オリジナルを知るおじさんとしては、注目はヤッターマン1号のガンちゃんではなく、ヤッターマン2号のアイちゃんでもなく、ドロンジョ様!、となるのが当然です。
原作アニメを忠実に、真剣に、存分な経費と期間をかけて、自由で制限の無い映画を作ると、たぶんこうなるんだと思う、そんな映画でした。原作のイメージを崩すこと無く、しかも絶対に超えること無く極限まで真面目に作ったと思います。異常なくらいのこだわりを感じました。
もう一度観たいか?と聞かれれば、観たくはありませんけど、満足度はまあまあ、なのです。
アニメの実写化は素晴らしいと思います。脚本もアニメの設定や決まり文句を忠実に再現していて、オリジナルのファンのイメージを大事に作られたのがヒシヒシと感じます。
好きか嫌いかは、キャラクターと役者のマッチング度にも依りそう。深田恭子のドロンジョと生瀬勝久のボヤッキーはハマり役です。他の配役もなかなか良い所を揃えていると思いますが、役者の技量とはちょっと異質の世界で、泥臭さを真剣に演じる姿は「実写のアニメ」なんだなぁ〜と割り切って観れば、ばかばかしいおもしろさはあると思います。
公開後の反応も良く、もう次回作の製作が始まっているようですが、二週目以降、最終的にどれくらいの観客を動員するか、ちょっと心配になるのが正直な感想でした。
サラウンドも豪華で真面目でしたが、もっと派手に遊ぶ方がよかったのに、と思います。たぶん、BDを自宅で観る方がもっと派手になっているような予感がします。
U2 3D [映画]
デジタルリマスター版「シェルブールの雨傘」 [映画]
デジタルリマスターは音楽だけではなく、映画・映像の分野でも多くの作品で貢献しています。特に製作後何十年も経った映画が生まれ変わって再登場するケースが増えてきました。
「シェルブールの雨傘」製作45周年記念特別企画として、「ロシュフォールの恋人たち」といっしょにデジタルリマスター版が製作され、劇場公開されています。[映画情報]
「シェルブールの雨傘」製作45周年記念特別企画として、「ロシュフォールの恋人たち」といっしょにデジタルリマスター版が製作され、劇場公開されています。[映画情報]
「おくりびと」オスカーゲット! [映画]
獲りましたねぇ。本当に嬉しい受賞です。おまけに「つみきのいえ」(短編アニメーション賞)と同時受賞。
この映画を観たとき「これは傑作ではなかろうか…」と感じて[ブログ]にも書いたのですが、これほど多くの賞を獲るとは想像できなかったし、まして日本映画としてアニメ以外では初めてのオスカーまで獲ってしまうとは! 日本映画の勢いは本物です。
CGを使えば不可能な表現はもう無いのでしょうが、実写だけでもこんなに素晴らしい映画ができるのです。受賞後のコメントで滝田洋二郎監督が日本の映画技術の高さをアピールしていましたが、CGに頼らない心意気に改めて感動しました。ロケ地・庄内市と参加協力した庄内の方々も誇らしいことと思います。
日本映画史上に燦然と名を残す傑作となりました。より多くの人に観てもらいたい映画です。
もう一度、映画館で観て、また笑って、また泣きたい、と思います。TBSさん、今年はテレビ放送しないでくださいよ。
この映画を観たとき「これは傑作ではなかろうか…」と感じて[ブログ]にも書いたのですが、これほど多くの賞を獲るとは想像できなかったし、まして日本映画としてアニメ以外では初めてのオスカーまで獲ってしまうとは! 日本映画の勢いは本物です。
CGを使えば不可能な表現はもう無いのでしょうが、実写だけでもこんなに素晴らしい映画ができるのです。受賞後のコメントで滝田洋二郎監督が日本の映画技術の高さをアピールしていましたが、CGに頼らない心意気に改めて感動しました。ロケ地・庄内市と参加協力した庄内の方々も誇らしいことと思います。
日本映画史上に燦然と名を残す傑作となりました。より多くの人に観てもらいたい映画です。
もう一度、映画館で観て、また笑って、また泣きたい、と思います。TBSさん、今年はテレビ放送しないでくださいよ。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [映画]
日本時間の明日、アカデミー賞が決まります。
有力作品の一つがこの「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」。
傑作とはいえないものの、いい映画でした。80歳で産まれて時間に逆行していくというテーマは楽しめました。
印象的だったのは画質。非常に映画らしい、フィルムらしい映像が妙に新鮮でした。
最近のハリウッド映画はビデオ撮影が主流です。全編CGの映画もどんどん作られています。でもこの映画にはビデオの雰囲気が薄いし、照明も暗く、暗部を中心に撮影された画像に「映画らしさ」を感じたのでした。
有力作品の一つがこの「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」。
傑作とはいえないものの、いい映画でした。80歳で産まれて時間に逆行していくというテーマは楽しめました。
印象的だったのは画質。非常に映画らしい、フィルムらしい映像が妙に新鮮でした。
最近のハリウッド映画はビデオ撮影が主流です。全編CGの映画もどんどん作られています。でもこの映画にはビデオの雰囲気が薄いし、照明も暗く、暗部を中心に撮影された画像に「映画らしさ」を感じたのでした。