のだめカンタービレ 最終楽章 前編 [映画]
「アバター3D」もいいけど、これも楽しい映画です。
上野樹里のコメディエンヌ、玉木宏の天然ボケ、コンビネーションもますます良くなって、独特のおもしろさが満載です。表向きは、クラシック音楽を題材にしたコメディなのでしょうが、要所要所に顔を出すクラシック音楽の精神性と厳しさがピリリと効いていて、奥の深い内容になっています。
予算もたっぷりなのか、クラシック音楽の殿堂、ウィーン楽友協会・黄金の大ホールで撮影をしています。使用料はいくらなのだろうか? 仕事上の演技とはいえ、オーケストラを前に指揮台に立って指揮をした玉木宏は幸せ者です。
使われているクラシックの曲、半分くらいは知っている曲でした。大砲を使うチャイコフスキー「1812」、デュカス「魔法使いの弟子」、そして大好きなラヴェル「ボレロ」も登場します。
タグ:4ch
アバター 3D [映画]
映画の将来を決めると言われる、期待の3D映画が公開されました。評判もいいようで観客数も伸びているそうです。
注目はまず3D。この3Dは、これまでの3Dを遥かに凌駕する素晴らしさです。いわゆる「立体感」が優れている映画というよりは、リアリティが極限まで自然で、映画であることを全く意識させないということ。もう映画とか映像とかというメディアではなく、架空の想像世界が「見えている」という感覚です。CGのグレードが高過ぎて、人工物なのか現実なのか、まったく区別がつかないし、そういう比較を意識することさせ忘れる、異次元空間に引き込まれてしまいます。
これは、どうやって作ったのか!!!
素人が技術論を論じる権利がありませんが、その手法は全く想像ができません。これ以上の表現は今後出て来るのだろうか…と唖然としてしまいます。ここまで来たら映画の将来は確実に明るい。もう映像化が不可能、という考え方は存在しなくなります。無敵です。
この映画を観る経験は、3D上映の映画館だけ。2Dでは意味が無いし、BDが3Dで発売されても同じ経験は味わえないはず。時代の最先端映像を体験しておかなければ後悔すること、間違い無しです。
さてサラウンド。これがおとなしい。音響自体は充実しているものの、リアの使用頻度は少な過ぎました。もう少しでいいのでリアを使って欲しいのですが。
あとストーリーの深さがちょっと足りない。もう少し余韻が残る終わり方にして欲しかった。望み過ぎかもしれませんが。
「アバター」は、もはや映画ではない。映画の概念を変えてしまっています。映画を観るという行為を超越する究極の疑似体験空間といえるもの。この体験が今できることは、今日生きていたことが幸運だった、と後々まで自慢できること。デジタル技術が遂に映画を変えてしまったということです。これは革命です。
注意しておきたいことは、3Dの上映方式。方式により、そして劇場のプロジェクター機種により見え方(明るさ)が違う可能性があること。方式によってメガネの種類が違うため、掛け心地も違ってきます。時間が3時間近くあるため重さが気になる可能性もあります。四種類ある方式の中で、ベストは「IMAX 3D」なのですが、日本にたった四館。音響も「IMAX 3D」が一歩上です。
しかし、住んでいる地域によっては方式を自由に選ぶのはちょっと難しい。プロジェクターの性能も実際に観てみないと分かりません。私がいつも観る映画館は2スクリーンが3D対応ですが、性能が全く違っていて、天国と地獄です。出来るだけ情報を集めて、評判を聞いて、映画館を、そしてスクリーンを選んでご覧ください。
タグ:3D映画
カールじいさんの空飛ぶ家 [映画]
クリスマス・キャロル 3D [映画]
いよいよクリスマスの季節。特別なものがあるわけではありませんが、何となく嬉しい気持ちになります。
「3D元年」といわれる今年ですが、この映画も3D。ディズニーでは『Wall-E』『ボルト』の次、となるのかな?
原作は世界的な名作です。子供の頃に読んだだけで詳細は覚えていませんが、印象よりは大人向き、原作に寄った内容と思われます。自分自身を省みると愚かさを感じざるを得ません。情けないことです。
最後に観たのが「ミッキーマウス版」だったもので、登場人物をミッキーやドナルドに置き換えてしまう自分を笑ってしまいました。これはこれで好きなんですよ。ミッキー一家とドナルドのキャスティングがピッタリとハマっています。
3Dのレベルはどんどん上がっています。どうせ観るなら、やっぱり3Dの方がいいです。決して2Dが本質的に劣るとは思いませんが、3Dの方が楽しめると思っています。期待感があるし、充実感もある。せっかく最新の映像を体験できる機会があるんだったら観ておきたいと思います。
サラウンドも同じです。聴く機会があるんだったら貪欲に聴いてみたい。全部が全部気に入るかどうかは分かりませんけど、いろいろ聴いて気に入った方のミックスを最後に選ぶだけのこと。その時の気分でいろいろ聴いてみる。とにかく聴いてみなくては始まりません。
私が積極的に音楽に興味を持った1971年は、モノがほぼステレオに置き換わり、4chが華やかに登場した時代でした。「1」と「2」、そして「4」、興味を持つのはいちばんスピーカーが多いもの、4chに惹かれてしまったのは自然の成り行きだったと思っています。幸か不幸か、最初から4chで聴き始めてしまっては、広がりの無いモノなんて論外だし、半分のステレオでも物足りなかったのです。5.1chに魅せられるのは運命としかいえません。
音も映像も、音質や画質の良し悪しを優先するつもりはなくって、問題は楽しめるのかどうか。おもしろいかどうか、何度も聴いたり観たりしたくなるかどうか、だけです。音質や画質を上げようとするならハードのグレードアップが必要になる訳で、私はほどほどで諦めています。細かい違いを探求する意欲も能力もないですから、のんびりと楽しむだけです。
3D映画も楽しいし、サラウンドも楽しいものです。
さて、監督のロバート・ゼメキスの今後の仕事は映画『Yellow Submarine』の3D化。[記事]
2012年7月、ロンドン・オリンピックの開催に合わせ、準備が進められています。DVDの発売で逸早く5.1ch化された『Yellow Submarine』ですが、3D化で音源はどう進化するか、2年半後が今から楽しみです。
タグ:THE BEATLES
2012 [映画]
お見事!
参った!
CGガンガン、サラウンドもガンガン、お約束のストーリー、そんな偶然はないだろう!、でも文句を考える余裕を与えないくらいの、めまぐるしいストーリー展開。ボーッとしている暇もない。
監督がローランド・エメリッヒだから「スターゲイト」「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」が合体し、「タイタニック」や「ポセイドン・アドベンチャー」「大空港」「007」まで取り込んでしまった、スペクタクル大巨編。家族愛と人類愛に宗教の重さ、資本主義の批判までを織り交ぜて、もう何でもあり。時間もたっぷり2時間50分。長い上に超濃厚です。それでもグイグイ引き込まれてしまう豪華でド派手な強引さに圧倒されてしまいました。
これが現代の映画! 映画はここまで来た。50型程度のテレビで観ても意味は無い。
これ以上の映画を作れるのか?
絶対に観て損はない、です。
果たして2012年はどうなるのだろう? [2012年人類滅亡説](Wikipedia)
笑うしかない「笑う警官」 [映画]
今日から公開 [映画]
11月14日、話題作の上映が始まります。
最初はこれかなぁ。原作がおもしろいですからね。
でも、原作を知っているのはちょっと不幸なことでもあります。映画になるんだったら読まなければと思いますが、仕方なし。
宮迫博之が主人公格で出演し、「笑う」ですが、コメディではありません。このタイトルはちょっと複雑なんです。英題を「The Laughing Policeman」としているのは誤解を生みます。元々は「うたう警官」。カラオケがテーマでもないんです。笑ってうたうのが警官役の宮迫なんですが、何がなんだか、もっと分からない!
監督は原作に惚れた角川春樹。「沈まぬ太陽」の角川歴彦と兄弟対決になるんですね。
最初はこれかなぁ。原作がおもしろいですからね。
でも、原作を知っているのはちょっと不幸なことでもあります。映画になるんだったら読まなければと思いますが、仕方なし。
宮迫博之が主人公格で出演し、「笑う」ですが、コメディではありません。このタイトルはちょっと複雑なんです。英題を「The Laughing Policeman」としているのは誤解を生みます。元々は「うたう警官」。カラオケがテーマでもないんです。笑ってうたうのが警官役の宮迫なんですが、何がなんだか、もっと分からない!
監督は原作に惚れた角川春樹。「沈まぬ太陽」の角川歴彦と兄弟対決になるんですね。
沈まぬ太陽 [映画]
風が強く吹いている [映画]
いやぁ〜いい映画でした。勇気づけられます。チームワークっていいですねぇ。
一応サラウンドなんですが、極めて控えめ。数分くらいしか出てきませんから、無理しなくてもステレオでよかったのに。
もちろんフィクションですが、実際の箱根駅伝が随所に入っています。この編集が見事で、違和感なし。撮影は大変だったと思います。箱根だけではなく、全国各地、あちらこちらででロケを行っていて、クレジットを見て驚きました。映像の統一感は凄いです。
DVDが出たら、どれが本当の箱根か、映画用の撮影か、調べてみるのも楽しそうです。
知名度が高い俳優が出ていないので、親近感もあります。運動部に入っていて人であれば、「かつての感動」を思い出すでしょう。