Changeling （ チェンジリング ）

残念ながらオスカーは取れませんでしたが、話題の作品、観てきました。



なかなか良い映画でした。見応えのある内容で、アンジェリーナ・ジョリーの演技も主演女優賞ノミネートに相応しい迫力のある演技でした。

このお話は完全なノンフィクションで、その事実に驚かされますし、それを公開するアメリカという国の懐の深さにも感動します。

映画では1920年代のロサンゼルスが再現されているのですが、その風景は興味深いものでした。路面電車が走っていたんですね。CGの果たす役割は素晴らしいものがあります。電車はどこまでCGなのか、ミニチュアなのか、実物復元なのか、また自動車の復元も見事です。こういうのはメイキングで観たいものです。

予想もしませんでしたが、音楽がとても気に入りました。ジャズ風（純粋なジャズではなく）のインストゥルメンタル曲がたくさん使われていて非常に効果的でした。有名な人の作品でもなければ、決して派手ではないのですが、ハマっています。このあたりはイーストウッド監督の真骨頂なのではないかと。

この映画は「PG12」指定なのでどこが問題なのか？と思っていましたが、子供を殺すシーンが問題だったのでしょうか？　それとも子供に質問されると答えに困る、日本では一般的ではない事項が引っかかっているのでしょうか？

唯一不満だったのはジョリーのメイク。

リップの赤は象徴的でもありとても良いと思うのですが、目のメイクはちょっとやり過ぎでなないのでしょうか？　涙が出ると真っ黒。それとも当時はこういうメイクが一般的だったのかもしれません。