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さまよう刃 [映画]

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東野圭吾のベストセラーの映画化です。

原作を先に読んでいるので気になる相違点があるのは仕方がありませんが、相違点を並べても何の意味もありません。映画は映画、自分に言い聞かせながら観てきました。

久しぶりに、息を呑む映画でした。

台詞が極端に少なく、間が多く、無音のシーンがかなり出てきます。つまり、演技と映像だけで表現しているシーンが非常に多く、スクリーンに釘付けにされてしまいました。八割くらい埋まった客席も、息詰るシーンに咳払いもできないくらいでした。出演者の、台詞の無い表情と演技。抑制された音楽。台詞とナレーションがないとストーリーが分からない映画が多い中、しっかり撮影された写真が強烈に語りかけてきます。こんなに力強い映像を見せられたのは、いつ以来なのか…。この緊迫感は映画館の中だからこそ味わえるものです。鬼気迫るシーンに無音が続くというのは、深く胸に突き刺さりました。

もし、原作を読んでいなければ、間違いなく高得点の映画です。映画としての完成度は素晴らしいと思います。冷静に観れば、原作と違う解釈が成功している、と思います。ずっしりと重い映画でした。

ただ、私にとって不幸なことは、原作を先に読んでしまっていたこと。あ〜ぁ。
悔しいけど、ちょっとだけ愚痴を書かせてもらいます。お許しください。

ネタバレになりますから、ご注意を…


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Jeff Beck Live at Ronnie Scott's [映画]

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果たしてどんな音なのか、聴いてきました。観たのはJeff Beckの方。

確かにロックの音、コンサートの音、でした。通常の音響設定とどう違うのかは解りませんが、確かにロックの音です。デジタル上映で画質も上々。HDのクオリティはしっかり出ています。サラウンドもNHK-hi放送分と同じ印象で、特別なミックスは施されていないと思います。これくらいのクオリティがあれば文句は無いのですが…、しかし、

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カムイ外伝 [映画]

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公開中の「カムイ外伝」。サラウンド、久々の大ヒット!
こういうのを待ってたんです。ありがとう!

原作者、白土三平はリアルタイムで知ってはいますが、当時の私は小学生。「サスケ」「ワタリ」とともに読んだことはあるものの、到底、小学生には理解できない内容でしたし、劇画の絵も当時は好きになれませんでした。「大人のマンガ」という感じで避けてました。

映画は娯楽映画に徹しています。時代劇ではなく、マンガの映画化を徹底的に追及しているところが好きです。ジャンプとか、肉体を切るとか、サメとの戦いとか、絶対に現実的ではないシーンが数多くあるのですが、究極のリアリティで映像化しているのは見事です。ちょっと凄惨で残酷なシーンが多いので、久々に館内で悲鳴が何度も上がりました。女性や子供にはキツいと思いますが、マンガとしてみると納得がいくところがおもしろい点です。サラウンドがそのマンガらしさを巧く盛り上げているのも個人的にたいへん嬉しい映画でした。素直にサラウンドを実感できますから、機会があれば「映画館で」ご覧ください。

単純に映画館でサラウンドを楽しみたいのなら、自由度が高いアニメを観ればいいのですが、年齢が年齢ですから、なかなか作品そのものに興味が持てるものが少ないものです。テレビで放送されているアニメもサラウンドが増えていて、NHK「精霊の守り人」など、充実したサラウンドを楽しむことができます。
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HD制作ですから画質は文句なしだし、サラウンドが加わって、これが21世紀のアニメだと思います。こんな作品があまり聴かれないままで時間の流れの中に消えて行くのは寂しいなぁとつくずく感じます。

サラウンドの道、なお険し、です。
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「おくりびと」テレビ放送 [映画]

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初めてのテレビ放送は今年の年末だろうと勝手に予想していたんですが、ハズレ! よ〜く考えると、テーマは「年末」よりも「シルバーウィーク」の方が相応しい、と納得です。

ちょうど旅行中だったので、宿泊先の古いブラウン管テレビ、もちろんアナログ地上波でオンエアを観ました。この映画は公開中に二度も観た、私にとっては特別なものです。何度観ても感動することと思いますが、昨夜のテレビ放送には感動しませんでした。もちろん内容は同じですが、アナログのため左右が見切れた小さな画面は、時々左右の顔を切ってしまいます。音がテレビ用にリマスターされていませんから、小型テレビのスピーカーでは小さな音が聞こえ辛いし、間に入るCMは流れを切るし、おせっかいな予告は入れるし、音は突然大きくなるし、集中は完全に途切れます。こんな映画じゃなかったのになぁ〜。やっぱり映画は映画館、だと思います。

テレビ放送でこの映画を初めて観て感動された人は、何千万人といらっしゃることでしょう。でも、「テレビ放送の感動」は、絶対に「映画館の感動」を越えるものではない、と思います。「映画館の感動」のすべてはテレビでは味わえないものだと信じます。この映画が将来映画館で再上映されるのかどうかは知りませんが、映画館で観ることができた私は幸せでした。

テレビ放送が良かったところ、それは留守録を観て分かったのですが、HD放送だったので画質が良かった。BDは未発売だし、DVDを観ていないので比較ができないのですが、525i とは明らかに違う高画質でした。音質もCMをカットしてきちんと再生すると、問題のない音声。イコライジングの必要性、一番組としての統一性など、感慨深いものもあります。

最後のクレジットロール、これだけが映画とテレビ放送では違っていました。放送用に短くまとめたテレビ版は正解。役に立たない情報です。
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「沈まぬ太陽」と日本航空 [映画]

日本航空とデルタ航空の提携。ここまで来たか。
何というタイミングか、日本航空としてはありがたくないであろう映画が来月封切。
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3D ハリー・ポッターと謎のプリンス [映画]

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やっと3Dを観に行くことが出来ました。

3D映画館には4種類の方式があるのですが、「ハリー・ポッター」はIMAX 3Dという、いちばんスクリーンが大きく、高画質と評価の高い方式で上映されています。日本では3館のみ。
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画面もでかいけど、客席も広いぞう!
2DのIMAXと違い、上下にも長い球面スクリーンではなく、ほぼ長方形ですがフラットではなくやや球面状なのが特徴です。私の近所の映画館の3Dと違い、画質、明るさ、視野、メガネの書け心地など、明らかに優れておりました。それと音響。IMAXは劇場環境の審査が厳しいことでも有名ですが、他の映画館とは差がありすぎるくらい充実した音響だと思います。比較の基準はないので個人的な主観ですけどね。サラウンドも存分に楽しめました。

今はありませんが、新宿南口にあったIMAXで観たStonesの音響も良かった記憶があります。設備投資が他の方式より高額な分、料金も200円高く設定されていますが、その価値は十分あったと思います。

冒頭の10分強のみが3D。なかなかの3Dでした。でも内容に付いて行けませんw。なぜなら第一作しか観たことがないのですから当然です。「満足できない」まま終わってしまいました。私がバカでしたね。
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映画「Yellow Submarine」3Dでリメイク [映画]

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今年は「3D元年」といわれ、次々に3D作品が公開されていますが、リマスター発売を目前にしているThe Beatlesの映画「Yellow Submarine」が3Dでリメイクされることになりました。

http://topics.jp.msn.com/entertainment/movie/article.aspx?articleid=124721

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作し、監督として3Dに理解の深いロバート・ゼメキスと交渉中。

http://topics.jp.msn.com/entertainment/movie/article.aspx?articleid=124677

DVDは既に5.1ch化されており、The Beatlesの「立体化」は加速しそう。2ch音源の5.1chもしっかり進んでいるんだろうなぁ、と思います。プロジェクトは一年に一回、というパターンがあるので、出るとしても来年、夏以降か?
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アマルフィ 女神の報酬 [映画]

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フジテレビ開局50周年記念映画です。

テレビ局の開局記念に映画を製作することが恒例になってしまいました。
ちょうど昨日NHK BS2で放送された、同じフジテレビの「南極物語」の歴史的な大成功がきっかけなのですが、映画とテレビの関係を考えると、ちょっと複雑な気持ちです。

「アマルフィ 女神の報酬」は企画先行で、織田裕二を主役にして原作が書かれたオリジナルです。でも、何かムリがあります。基本的なプロットはおもしろいと思うのですが、ストーリーの流れがわざとらしいし、アマルフィという世界遺産の選択理由にも必然性が感じられません。どうしてもアマルフィでロケをしたくて組み込んだのでしょうね。でも肝心のアマルフィの風景が弱い。非常に狭いロケーションなので撮影が難しそう。もっと海岸を写して欲しいのですが、季節が冬ですから人がいない(笑)。やっぱりアマルフィは観光客で賑わう燦々と輝く夏でしょう。もったいないなぁ。ローマの方が印象に残ってしまっては意味がありません。

もう一つの目玉、Sarah Brightmanも疑問。わざわざイギリス人の彼女を選ばなくても無名のイタリア人の方が良かったのでは? 登場シーンの扱いも軽いし、台詞も無いし。映画用の新曲ではなく「Time To Say Goodbye」という10年以上も前の曲というのも疑問。ギャラも高いでしょうに、もったいない。

時間設定は「2009年12月」。そう、今年のクリスマス。洋画ならともかく、真夏に公開する邦画としては極めて不自然です。つまり、年末の「フジテレビ開局50周年記念番組」となるんでしょうね。もしかしてSarah Brightmanのコンサートも行うのでしょうか。

前後してみた「南極物語」。やっぱり泣けます。動物ものには敵いません。確かに古臭いし、画質も良くないですが、魅入ってしまいました。歴代二位の観客動員数は本物です。
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モンスターVSエイリアン 3D [映画]

いつも行くシネコンでも、やっと3D上映が始まりました。
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決して観たい映画ではないし、せめて「ハリーポッター」の方がまだマシだとは思いますが、ご祝儀と思って観てきました。

CGもここまで来れば、もう敵無し。完璧に計算された立体感は、もう極限に届いているのではないでしょうか。今後のCG作品は3Dが常識になるはずです。

映像には圧倒されるんです。つまり技術的に文句は無いものの,子供を対象にしているのに内容がちょっと難しく,決して大人向きではなく、ターゲットが絞り切れていない感じです。惜しいなぁ。

もちろんデジタル上映で、画質はかなり上質。CGには合っているようなので、実写だったらどうなるのか、観てみたいものです。音声は「リニアPCM」という表示で、ロスレスのサラウンド。作品にも依るのでしょうが、印象は普通でした。サラウンド効果はそれほど多くありません。このシネコン,やっぱり音響機器はそれほど良くはありません。

「ハリーポッター」の3Dを観たいですねぇ。でも3Dは冒頭の10分のみとのこと。全編はちょっと疲れるかな?

最近観た映画は...


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富士山頂 [映画]

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こんな映画があったのですね!
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参りました。

石原裕次郎二十三回忌の特番で放送されましたが,独立プロの製作の不運でしょうか、封切後はほとんど観られる機会が無く、恥ずかしながら、私,存在さえ知りませんでした。

原作は新田次郎で、自らの気象庁在籍時の実話を基に書かれたもの。映画化は1970年で、1977年の「八甲田山」そして今年の「剣岳」に先立つものです。

「八甲田山」も「剣岳」も素晴らしいですが,この「富士山頂」のスケールの大きさはそれ以上。撮影の方法や工程を想像すると恐ろしくなります。映画化されたことは奇跡に近い。その意欲と実行力は凄まじいとしか言えません。

出演者も素晴らしいですね。約40年前の撮影,鬼籍に入られた名優も多く,感慨深かったです。裕次郎を始め,黄門様、風車の弥七、沢田部長刑事、寺尾聡のお父さん、そして座頭市。若き渡哲也,山崎努,星由里子,市原悦子などなど、豪華過ぎます。

新田次郎特集として,この三本,まとめて上映して欲しいものです。
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