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King Crimson「宮殿」DVD-Audio 届く [5.1chサラウンド]

kyuden.jpg
月曜日が休日だったためでしょう、予想より1日遅れで届きました。

もう言葉がありません。

筆舌に尽くし難い、というのは、こんな時に使うのだと思います。



2chが5.1chになっているんですから、ミックス、音源のバランスが違うのは当たり前のことなんですが、ここまで印象が違うと、全く別物としか言えないのかもしれません。でも悪い印象があるのではなく、進化して生まれ変わった、としか言うほかありません。

音源が同じでも、分離されて定位を変えると2chと聴こえ方が違ってくるので、埋もれていた音源の一つ一つがクッキリと浮かび上がり鮮明に聴こえます。こんな音だったのかっっっっっと。これが5.1chの効果の一つですが、この効果が最大限に発揮されています。

Steven Wilson渾身のサラウンド、やや制約があった「Red」より数段上です。作品の性格上、楽器・音源が多く構成が複雑な「宮殿」の方が明らかにサラウンド効果が出し易いのですが、その期待に見事に応えていて、立体的な音響はこうなるという、お手本みたいな、かつ最上級の出来上がりでした。未知の音響空間を創り上げたということです。

多くの音源に反響音を加えているようで、広がるところはより広げ、一方、締めるところは徹底的に絞るという、メリハリがしっかりあるため、音が曲に合わせて変幻自由に動き回るのです。メロトロンやパーカッションの広がり方は異常なほどに広がって来るし、洪水のように押し寄せてくる音にクラクラしてしまいます。

曲の構成に合致させた音源の定位も絶妙で、「Moonchild」後半の掛け合いはリスナーを挟んだ前後で応酬し、リアリティを超越して恐怖させ感じさせます。

ヴォーカルとセンターのギターは適宜飛び出してくるミックスになっていて、その存在感の強烈さは絶対に2chでは味わうことが出来ません。

「96kHz/24bit 2ch」の高音源も収録されていますが、音質の良し悪しなどを論じる意味がなく、音をどう感じるのか、音楽をどう聴くのか、音響を創造するといのはどういうことか、音楽世界に浸るというのはどういうことか、この「宮殿」が完全な答えを出しています。「宮殿」の本当の姿は、これだ! と言い切れます。もう2chの価値、オリジナルPink i の価値も無いと同じです。

多くのKing Crimsonファンに、そして音楽ファンに絶対に聴いて欲しいと思います。確実に音に対する既成概念が変わってしまうはずです。

どうしたら5.1chを聴いてもらえるんでしょう。
私に出来るのであれば、何とかしたいのですが…。
タグ:King Crimson
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HIKKY

sowhatさんの記事を読んで、
これは絶対に聴かなきゃ、とあらためて思いました
自分は日本盤で買うつもりなのですが、
10月28日まで持ちきれない気分です
by HIKKY (2009-10-15 21:53) 

sowhat

HIKKYさん

ご訪問ありがとうございました。
ぜひぜひ5.1chをお聴ききください。
40年が経ったのにも関わらず、
今後もそれ以上に興奮させてくれるはずです。

by sowhat (2009-10-15 23:09) 

ぷーちゃん

MOON CHILDだけでも聴いてみたいですね。

by ぷーちゃん (2009-10-17 10:45) 

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