Frank Zappa『Hammersmith Odeon』 [Frank Zappa]
ザッパの作品は死後も年に数枚がリリースされていますが、今年はこれがいちばん。
イラストがかわいい『Hammersmith Odeon』は、89枚めの公式アルバム。100枚まで行くのか…。
1978年1月と2月、ロンドンのハマースミス・オデオンにおけるコンサートの音源です。
この頃は、ワーナーとの契約問題が長引きレコード発売が出来ない時で、ザッパの苦労が偲ばれます。テリー・ボジオ、パトリック・オハーンにエイドリアン・ブリューが加わり、キーボードにトミー・マーズとピーター・ウルフ、パーカッションにエド・マンという最強の7人編成でした。ロックはもちろん、ジャズ、ポップス、ムード、さらにコメディ、モノマネ、そしてSMまで、何でもあり。
クレジットの謝辞にピーター・フランプトンの名前があるのですが、
これは「I Have Been In You」でフランプトンの「I'm In You」を約7分にわたって茶化しているから承諾をとったと思われます。このエピソードはよく知られていましたが、フランプトンのモノマネまでやっていたとは…。いやはや、ザッパらしい。確かに「I'm In You」、いろいろな意味に訳せます。ザッパだけが卑猥とは言えないですよね。
1977年秋、アメリカから翌年はロンドン、そしてヨーロッパを回り、この時に収録した音源をベースに代表作の一つ『シーク・ヤブーティ』が作られたことはファンの間では常識です。従って編集前のコンサート音源の発売が望まれていたのですが、20年以上を経て発売に至ったことは嬉しい限りです。
ただ残念ながら「一日」の音源ではなく4日間の音源が編集されてしまっているんですね。何か技術的な問題があると思われます。だからエンディング、終わりそうで終わりません(笑)。
発見だったのは「ティーンエイジ」つまり十代と言う単語をよく使っているということ。どうやら真剣にフランプトン並みにヒットを狙って、苦しい経済状態を打破して商業的な成功を画策していたようです。結果、ヨーロッパで「ボビー・ブラウン」のシングル・ヒットを生み、『シーク・ヤブーティ』はヒットし、世界的にはいちばん売れたザッパのレコードと言われています。歌詞は十代向きとは言えないですが。
11月にロンドンで行われた生誕70周年コンサートに関連した「ロンドン」繋がりで地下鉄のイメージが多く使われ、またケーキに飾られたシアターはその会場であったラウンドハウスだそうで、ハマースミス・オデオンではないとのこと。
オマケとして、ヒゲマーク付きの風船と便座シート(上の白い紙)、解説には便器のイラスト付き(右下)。未亡人のゲイルによるこのコンセプト、よく分かりません。ザッパだったら風船ではなくコンドームではないでしょうか(笑)。
内容はCD3枚組で約3時間。『シーク・ヤブーティ』には含まれていない曲も多く、嬉しいクリスマスプレゼント。ザッパは1988年のバンドを「ベスト・バンド」と称していましたが、私にとってはこの1978年バンド。何はともあれ、発売されたことを素直に喜びたいです。
ありがとう、ザッパ。
でもこの時期のバンド、全員が揃った写真がないのです。残念…
イラストがかわいい『Hammersmith Odeon』は、89枚めの公式アルバム。100枚まで行くのか…。
1978年1月と2月、ロンドンのハマースミス・オデオンにおけるコンサートの音源です。
この頃は、ワーナーとの契約問題が長引きレコード発売が出来ない時で、ザッパの苦労が偲ばれます。テリー・ボジオ、パトリック・オハーンにエイドリアン・ブリューが加わり、キーボードにトミー・マーズとピーター・ウルフ、パーカッションにエド・マンという最強の7人編成でした。ロックはもちろん、ジャズ、ポップス、ムード、さらにコメディ、モノマネ、そしてSMまで、何でもあり。
クレジットの謝辞にピーター・フランプトンの名前があるのですが、
これは「I Have Been In You」でフランプトンの「I'm In You」を約7分にわたって茶化しているから承諾をとったと思われます。このエピソードはよく知られていましたが、フランプトンのモノマネまでやっていたとは…。いやはや、ザッパらしい。確かに「I'm In You」、いろいろな意味に訳せます。ザッパだけが卑猥とは言えないですよね。
1977年秋、アメリカから翌年はロンドン、そしてヨーロッパを回り、この時に収録した音源をベースに代表作の一つ『シーク・ヤブーティ』が作られたことはファンの間では常識です。従って編集前のコンサート音源の発売が望まれていたのですが、20年以上を経て発売に至ったことは嬉しい限りです。
ただ残念ながら「一日」の音源ではなく4日間の音源が編集されてしまっているんですね。何か技術的な問題があると思われます。だからエンディング、終わりそうで終わりません(笑)。
発見だったのは「ティーンエイジ」つまり十代と言う単語をよく使っているということ。どうやら真剣にフランプトン並みにヒットを狙って、苦しい経済状態を打破して商業的な成功を画策していたようです。結果、ヨーロッパで「ボビー・ブラウン」のシングル・ヒットを生み、『シーク・ヤブーティ』はヒットし、世界的にはいちばん売れたザッパのレコードと言われています。歌詞は十代向きとは言えないですが。
11月にロンドンで行われた生誕70周年コンサートに関連した「ロンドン」繋がりで地下鉄のイメージが多く使われ、またケーキに飾られたシアターはその会場であったラウンドハウスだそうで、ハマースミス・オデオンではないとのこと。
オマケとして、ヒゲマーク付きの風船と便座シート(上の白い紙)、解説には便器のイラスト付き(右下)。未亡人のゲイルによるこのコンセプト、よく分かりません。ザッパだったら風船ではなくコンドームではないでしょうか(笑)。
内容はCD3枚組で約3時間。『シーク・ヤブーティ』には含まれていない曲も多く、嬉しいクリスマスプレゼント。ザッパは1988年のバンドを「ベスト・バンド」と称していましたが、私にとってはこの1978年バンド。何はともあれ、発売されたことを素直に喜びたいです。
ありがとう、ザッパ。
でもこの時期のバンド、全員が揃った写真がないのです。残念…
タグ:Frank Zappa
最近になってやっとザッパの
スゴさがちょっとわかりました。f^_^;)
by ぷーちゃん (2011-01-18 17:30)
ザッパ中毒中で、他の音楽が一切聴けなくなりました。どうしてくれるんだ、ザッパ先生。
by crescent1966 (2011-02-16 09:53)