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Smoke On The Water [Frank Zappa]

今週の「Song To Soul」(BS-TBS)ではDeep Purpleの「Smoke On The Water」が取り上げられました。この曲については、

クラシック・アルバムズ:マシンヘッド

クラシック・アルバムズ:マシンヘッド

  • 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
  • メディア: DVD


で詳しくまとめられているので、これ以上の内容が出てくるのか、ちょっと心配していたのですが、なんのなんの、新しい証言や映像がいくつも出て来て納得の内容でした。

セルDVDでは語られていなかったJon LordとIan Paiceの証言、現在の「Casino」、録音に使われた二件のホテルの様子なども興味深いものでした。「Smoke On The Water」は最初に曲が出来、歌詞がないまま「ダンダンソング」という仮タイトルでベーストラックを完成させたそうです。録音の最後に曲数が足りなくなったため、困って「ダンダンソング」に歌詞を付けようということになり、録音スケジュールを滅茶苦茶にしたZappa公演中のCasinoの火事をテーマにして、この名曲が誕生しています。
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Ian曰くこの曲は、擦った揉んだのあげく、アルバムがやっと完成した「喜び」を表現しているとのこと、だそうです。でも日本では言葉の壁か、歌詞の内容はあまり認知されていないような気がします。Zappaファンとしては忸怩たる思いがあります。この曲でDeep Purpleは大ブレイクしていく訳ですが、被害者のZappaは火事で楽器、機材の多くを焼失し、レンタルして続行したヨーロッパツアーでしたが、ロンドンで転落事故を起こして骨折し、ツアーを中断せざるを得なくなるという、活動停止を経験することになります。バンドも一旦解散し、車椅子生活を余儀なくされたZappaは作曲に専念することになるのですが、その結果、『Grand Wazoo』という新たな基軸の傑作を生み出すのですから流石です。

さて、「Smoke On The Water」が収録された『Machine Head』は4chとしては非常に意義のある作品です。
LPとして、アメリカでCD-4(Warner)、イギリスでSQ方式(EMI/Purple)で、それぞれ違うミックスで発売されました。アメリカでは、オープンリール、8トラック(Q8)のテープでも発売。
さらに、5.1chとしてSACD(イギリスミックス)、DVD-Audio(アメリカミックス)でも発売され、サラウンドの方式としてはほぼすべてを網羅する、画期的な作品でもあります。メンバーがぐるりと取り囲み、ホテルの廊下で録音をしている瞬間にタイムスリップをしているようなサラウンドになっています。

Machine Head

Machine Head

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2001/02/06
  • メディア: DVD Audio


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