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Fleetwood Mac「Coming Your Way」の不思議な邦題 [Fleetwood Mac]

私がFleetwood Macを聴き始めたのは『Bare Tree』の頃からで、それ以前のいわゆるPeter Greenの時代の彼らはかなり後になってから聴きました。でもどうもブルース色は好みに合わず、お気に入りという訳ではありません。Fleetwood Macというグループはギタリストが代わる度に音楽性がガラッと変わりましたから、キャリア全体を通してのファンは少ないようです。

今日の「Coming Your Way」はPeter Green在籍最後のLP『Then Play On』(1969)の1曲目を飾るもので、アメリカと日本でシングルとしても発売されました。アメリカではB面で、A面は「Rattlesnake Shake」。日本では「Coming Your Way」がA面で、付けられた邦題が「マイコさん」、ジャケットにはしっかりと舞妓さんの写真が使われました。

maikosan.jpg

どうしてこんな邦題をつけたのか???

内容は舞妓さんとは全く関係なし。

ではどうしてか? それはもちろん歌詞に理由があるのです。
サビの部分♪〜you don't mind 'cause I'm coming your way〜 の「mind 'cause I'm」の部分が、いわゆる「空耳」として聴くと「マイコさ〜ん」と聴こえるのです。これを聴いたビクターの担当者が「マイコさん」と邦題をつけたというのが真相と言われます。間違いないと思います。ほかに理由がありませんから。しかし、勇気のある邦題をつけましたねぇ。坂本九の「Sukiyaki」の逆のパターンでしょうか。

シングルとLP『Then Play On』、日本ではどちらが先に発売されたのか分かりませんが、日本初版LP(SJET-8196)では「カミング・ユア・ウェイ」という邦題です。

従ってこの日本盤シングルは高価なお宝レコードとなってしまいました。私も持っていません。

ちなみに発売がビクターからワーナーに移ってからは「カミング・ユア・ウェイ」。ただA面の「Rattlesnake Shake」には「がらがらヘビ」という文句のつけようが無い邦題がつけられました。しかし凄い題材を曲にするもんです。

彼らはその後「Oh Well」というスマッシュヒットを放ったため、「Oh Well」を追加収録するために『Then Play On』の収録曲と曲順は複雑に変更されることになります。「Oh Well」が入っていない「12曲入り」がオリジナルと思われます。

Then Play On

Then Play On

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/09/26
  • メディア: CD



最後に「Coming Your Way」のドラム、もちろんMick Fleetwoodですが、このセンス、独創性は今聴いても驚かされます。何だかんだ言ってもFleetwood Macを支えているのはMickでありJohn McVieであり、つまり不動のリズム隊が絶対なのです。

噂されていた来年のツアーも新作も実現しそうな気配です。[NMEのニュース]

サラウンドの話題が無い。
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