Song To Soul「天国への階段」BS-i

午後からの雪で外出するにはちょっと億劫になり、映画館行きは止めて録りっ放しのテレビ番組を整理しました。
自宅のテレビは好みのキーワードを入れておくと勝手に番組を探して録画してくれるので、意外な番組も見つけてくれます。でも関係ない番組までバンバン録画してくれるので、こまめに整理しないとHDDがいっぱいになってしまいます。

毎週楽しみなのは、12月から始まったBS-i（BSデジタル）の「Song To Soul」。毎週とてもおもしろい曲を取り上げていたのですが、予告が無くて次はどんな曲を取り上げるのか分からないのです。番組ウェブをチェックすれば分かるのでしょうが、面倒で(笑)、いつも後のお楽しみにしています。

http://www.bs-i.co.jp/app/program_details/index/MST0701700

観てみると「天国への階段」ですよ。えぇぇぇぇ！　おまけに先日の復活ライブの映像が、30秒程度と短いもののマスター映像で出ました。BBCの映像でハイビジョンではありませんが音もバッチリで、評判通りの充実した演奏が確認できました。これなら商品化に問題なし。さらに先月来日したJimmy Pageのコメントも登場し、番組冒頭から貴重な映像の連続で始まったのでした。

内容はもちろん「天国への階段」の誕生物語な訳ですが、知らなかった話や、曲を作ったHeadly Grangeの映像、その屋敷の中にある「天国への階段」と呼ばれる「階段」、一部の録音を行ったリビングルーム、ドラムのエコーに使った暖炉と煙突。よく調べていますねぇ。
そしてメインの録音を行ったIsland Studio!。「青い影」の回でも登場しました。当時とは構造が変わってしまったそうですが、Studioに入るにはらせん階段を上がるようになっていて、ここにも「階段」というキーワード。エンジニアの証言で「天国への階段」のベーストラックは2テイクしかないこと。それもテイク1はNGテイクではなく、何となくPageが気に入らず、もっともっといい演奏ができるはずだと信じて、嫌がるBonzoを説得してもう1テイク録音したことなど、いくつもの新しい事実がいくつも紹介されました。どうしてSandy Dennyが参加したか、などなど。

進行の軸に出演するのは、来日公演を武道館で観たうじきつよしで、ミュージシャンとしての発言ではなく、当時の中学生としてどのように聞いていたのか、印象や考え方を素の話として語っていたのが印象的でした。要するに、凄くいい曲なのに本質がよく理解できない、という不思議です。
プロとして大貫憲章が評論家的分析をしていましたが、どうして渋谷陽一じゃないのか、ちょっと心配しました(笑)。久しぶりに見た大貫憲章、若いなぁ。

この番組は必ず再放送してくれるので、見逃す人も多いでしょうから多くの人に見て欲しいと思います。さて、来週は「天国への階段」の再放送のようです。「つづれおり」も「青い影」も一見の価値があります。一度っきりではもったいない！　サラウンド放送になるともっと嬉しいのですが、選曲が狭められます(笑)。