Mike OldfieldのDVD-Audio [5.1chサラウンド]
最近は5.1ch新作発売のニュースがありません。King Crimsonはどうなっているのやら?
そんな悲しい状況の中、Mike Oldfeildの二作品がDVD-Audioで今月発売されます。
Mike Oldfieldは4ch時代からサラウンドに積極的でしたから、「Tubular Bells」に続き5.1chソフトが発売されることは嬉しいのですが、今回の二作品もかつて4chで発売されていたもので、喜びも半分…という感じです。
重要なことは、私、彼の作品があまり好きではない…。
LP時代真っただ中、片面で一曲という大作主義は、シングル3分派の私には尋常ではない忍耐を課します。最後まで聴き続けるだけの集中力が伴わないのです。だから、しっかりとは聴いていない、という状況。サラウンド効果がおもしろいところも多いのですが、作品の本質に入り込むことが出来ないまま早35年、という感じです。
彼の4chはSQ方式で、最初に出会ったのは「BOXED」という初期三作品+追加曲のボックスで、これが全部SQミックスでした。この音源には通常のステレオ・ミックスが存在せず、後にCD化されたものも同じ音源、つまりSQの4ch仕様のまま発売されています。
今となっては「4ch」という表現も音源の意味も無視されたも同然。話題はCD化された「Hergest Ridge」の音がステレオミックスと違っていて、しかも劣っていると言うものばかりです。私としては関係のない話なんですけどね。今回のデラックス・エディションではどうやら「Hergest Ridge」のオリジナル2chミックスが初めて採用されるようです。ファンにとってはめでたし、めでたし。
何だかんだと言っても「Tubular Bells」。これは当時、単独でもSQミックスがイギリスでは発売されています。この他、アメリカではCD-4、日本では当時発売元だったコロムビアからUD-4という極めて希少なフォーマットで発売されました。
イギリス盤がSQ方式だったのは、製造・発売のEMIがSQ方式を採用した結果だと思います。Pink Floyd「原子心母」や「狂気」と相前後して発売されたのではないかと推測されます。
「QUAD」という4chの英語表記がデザイン化され、ステレオでもモノでも再生できるという、歴史的で画期的な三方式互換ディスクという表記に注目です。
こちらがお馴染みのステレオ盤。
画像では分かり難いですが、コーティング加工されています。
オリジナルは白黒のレーベルでしたが、SQは上記のようにカラー。個人的にはカラーの方が好きです。
裏ジャケット左下の再生注意項目も「Stereo」から「Quadraphonic」へとしっかり書き直し、細かい仕事を行っています。
こちらがお馴染みのステレオの表記。
「Tubular Bells」は5.1chでも歴史的な作品で、2001年に発売されたSACD5.1chの最初のディスクでした。まだSACD5.1chのプレイヤーが発売されていないという、革新的な発売で、関係者以外は聴けないレア中のレアなディスクでした。
これは一足早く、デラックス・エディションとして昨年再発売されています。5.1chの話題は全く聴こえては来ませんでした。曲調にサラウンドが見事にマッチして気持ちの良いサラウンドなんですけどね。
ややこしいことに、2003年にはDVD-Audioも発売されたのですが、これがミックスが違う5.1ch。
「The Sailor's Hornpipe」という音源が最後に入っているマニアックなヴァージョン。ただどうミックスの違うのか、私には追求する根気が足りません。
久しぶりに意を決して「Hergest Ridge」と「Ommadawn」を4chで聴き直してみましたが、サラウンドとしては「Ommadawn」の方が刺激的です。
出来るだけ多くの人に聴く機会があることを望みます。特にMike Oldfieldファンの方々に「Ommadawn」のサラウンドを聴いていただきたい。何とも説得力に乏しいご提案ですが。
最後になりましたが、最初の画像の右上にチラッと写っているライブ・レコーディングのExposed(1979) もSQミックスで、これにはステレオ・ミックスは存在していません。従ってCDもSQミックスのままだと思われます(未確認)。そしてこのLPがロック/ポップス関連では最後のSQ方式LPといわれています。何かと歴史的な最初とか最後に縁があるMike Oldfieldです。
そんな悲しい状況の中、Mike Oldfeildの二作品がDVD-Audioで今月発売されます。
ハージェスト・リッジ<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: CD
Mike Oldfieldは4ch時代からサラウンドに積極的でしたから、「Tubular Bells」に続き5.1chソフトが発売されることは嬉しいのですが、今回の二作品もかつて4chで発売されていたもので、喜びも半分…という感じです。
重要なことは、私、彼の作品があまり好きではない…。
LP時代真っただ中、片面で一曲という大作主義は、シングル3分派の私には尋常ではない忍耐を課します。最後まで聴き続けるだけの集中力が伴わないのです。だから、しっかりとは聴いていない、という状況。サラウンド効果がおもしろいところも多いのですが、作品の本質に入り込むことが出来ないまま早35年、という感じです。
彼の4chはSQ方式で、最初に出会ったのは「BOXED」という初期三作品+追加曲のボックスで、これが全部SQミックスでした。この音源には通常のステレオ・ミックスが存在せず、後にCD化されたものも同じ音源、つまりSQの4ch仕様のまま発売されています。
今となっては「4ch」という表現も音源の意味も無視されたも同然。話題はCD化された「Hergest Ridge」の音がステレオミックスと違っていて、しかも劣っていると言うものばかりです。私としては関係のない話なんですけどね。今回のデラックス・エディションではどうやら「Hergest Ridge」のオリジナル2chミックスが初めて採用されるようです。ファンにとってはめでたし、めでたし。
何だかんだと言っても「Tubular Bells」。これは当時、単独でもSQミックスがイギリスでは発売されています。この他、アメリカではCD-4、日本では当時発売元だったコロムビアからUD-4という極めて希少なフォーマットで発売されました。
イギリス盤がSQ方式だったのは、製造・発売のEMIがSQ方式を採用した結果だと思います。Pink Floyd「原子心母」や「狂気」と相前後して発売されたのではないかと推測されます。
「QUAD」という4chの英語表記がデザイン化され、ステレオでもモノでも再生できるという、歴史的で画期的な三方式互換ディスクという表記に注目です。
こちらがお馴染みのステレオ盤。
画像では分かり難いですが、コーティング加工されています。
オリジナルは白黒のレーベルでしたが、SQは上記のようにカラー。個人的にはカラーの方が好きです。
裏ジャケット左下の再生注意項目も「Stereo」から「Quadraphonic」へとしっかり書き直し、細かい仕事を行っています。
こちらがお馴染みのステレオの表記。
「Tubular Bells」は5.1chでも歴史的な作品で、2001年に発売されたSACD5.1chの最初のディスクでした。まだSACD5.1chのプレイヤーが発売されていないという、革新的な発売で、関係者以外は聴けないレア中のレアなディスクでした。
これは一足早く、デラックス・エディションとして昨年再発売されています。5.1chの話題は全く聴こえては来ませんでした。曲調にサラウンドが見事にマッチして気持ちの良いサラウンドなんですけどね。
チューブラー・ベルズ<デラックス・エディション>(DVD付)
- アーティスト: マイク・オールドフィールド
- 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: CD
ややこしいことに、2003年にはDVD-Audioも発売されたのですが、これがミックスが違う5.1ch。
「The Sailor's Hornpipe」という音源が最後に入っているマニアックなヴァージョン。ただどうミックスの違うのか、私には追求する根気が足りません。
久しぶりに意を決して「Hergest Ridge」と「Ommadawn」を4chで聴き直してみましたが、サラウンドとしては「Ommadawn」の方が刺激的です。
出来るだけ多くの人に聴く機会があることを望みます。特にMike Oldfieldファンの方々に「Ommadawn」のサラウンドを聴いていただきたい。何とも説得力に乏しいご提案ですが。
最後になりましたが、最初の画像の右上にチラッと写っているライブ・レコーディングのExposed(1979) もSQミックスで、これにはステレオ・ミックスは存在していません。従ってCDもSQミックスのままだと思われます(未確認)。そしてこのLPがロック/ポップス関連では最後のSQ方式LPといわれています。何かと歴史的な最初とか最後に縁があるMike Oldfieldです。
エクソシストは怖かった!
by ぷーちゃん (2010-06-23 20:46)