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ヤードバーズ 伝説を超えた伝説 [本]

yardbirds.jpg相変わらずロック関連の本が出版されています。でもYardbirdsのものは日本では初めてではないのでしょうか。

原版は2002年の発売で、「The Band That Launched Eric Clapton, Jeff Beck and Jimmy Page」という原題。三人のギタリストに話題が集まるのは致し方ありませんが、それ以外のメンバーにも多くのページを割いているのが嬉しい一冊です。








私はYardbirdsのファンというよりも、Jeff Beckがいたグループだから聴いた、という程度。だからJeffが参加していないものには波長が合いません。つまり、

ロジャー・ジ・エンジニア(紙ジャケット仕様)

ロジャー・ジ・エンジニア(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/28
  • メディア: CD


この一枚のアルバムと、『幻の10年』のシングルしかJeff参加の音源はないんですよね。少ない、ですよね。

さて本の方は、知らなかったYardbirdsの歴史、マネージャーのことなど、かなり興味深いお話が語られています。データとして1963年から1968年までのライブとレコーディングの詳細な日記もあり、いくつかの曲については詳細なレコーディングの経緯が明らかにされています。

興味はどうしてもJeffに集まってしまうのですが、傑作「Beck's Bolero」はJimi Hendrixをリードにしてライブもやったことがあったりとか、どんな経緯でYardbirdsを解雇されたのか、よ〜く分かりました。

New YardbirdsがどのようにLed Zeppelinに変わっていったか、PageとPeter Grantの会社「Superhype」設立の過程なども分かります。「Led Zeppelin」の1stアルバムの原盤権は最初はEMIにあって、「Yardbirds」という名義を使用しないことが決定して初めて権利がEMIから離れたとのこと、この間わずか20日あまり。その2週間後にはAtlanticとの契約をまとめるという、高度なビジネス感覚が要求されていたことが分かります。こんな仕事、職人Jeff Beckには出来るわけないですねぇ。

最後に、去る2月のJeffとEricの共演コンサートと、JeffとPageが共演した4月の「ロックの殿堂」のレポートが日本版の特典として付随しています。

世紀の共演、としてはJeffがPageをバックに「移民の歌」をやったこっちの方が嬉しいなぁ。おまけに作者クレジットで互いに主張している「Beck's Bolero」を当事者が共演しているのが微笑ましいです。最後は「Train Kept A Rollin'」。やっぱりYardbirds、ですね。

仲が悪いと言われるRon Woodもいっしょでした。
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