手塚治虫

2月9日は手塚治虫の命日で、今年で20年が経ちました。NHKはBS放送開始20年でもあり、先週から特集番組が放送されています。

私は、テレビアニメ「鉄腕アトム」の放送が開始された時に幼稚園児だった、二番目の世代になるのではないかと思います。アトムを知ったのがテレビだったのか、マンガ「少年」だったのか、はっきり記憶はありませんが、放送以外の日は貸本屋さんへ通い、それ以前のマンガを借りて読み耽ったものです。当時の貸本は、たぶん単行本が一日15円、月刊誌の「少年」が20円だったと思います。一日10円のお小遣いでは全然足りないのです。まして新品を買うなどできる訳も無く、新品は、お年玉とか誕生日でないと本屋さんで買うことはできない憧れのものでした。マンガに限らず、大人の本も「貸本屋で借りる」というのが極普通の時代でしたねぇ。

多くのマンガを貸本屋で借りてたくさん読みましたが、幼い子供ながら「手塚作品は何かが違う」という感覚があったものの、その本質を少しでも理解できたのは10年以上も後のことです。後々読み直して初めて分かることばかりといってもいいかもしれません。

初めての全集が刊行されることになったのは高校3年の頃でした。何十作品かは持ってはいましたが、ほとんど所有しているわけではないので、講談社から発売されることを知った時は本気で全作品を揃えたい、と思いました。しかし、毎月4冊ずつ発売され続けるのですが、どう計算しても買い続けるのには無理がありました。既に音楽に没頭していた訳ですが、レコードを買うことは諦めざるを得なくなります。という訳で全集は諦めました。最終的に400冊。今だったら30万円くらいで揃えられるんですけどね。置き場所さえあれば夢を叶えたいものです。

NHKの特集は四夜連続で、第一夜ではアニメの最終話「地球最後の日」が放送されました。1966年のオンエアを観て以来、初めて観ましたから42年ぶりという計算になります。さすがに細かい内容は覚えていませんでしたが、なかなか感慨深いものですねぇ。特集はあと3日。4日合計で約9時間になる壮大な番組になりますが、全貌を語るにはこれでも足りないことでしょう。

MXTVでは先月から鉄腕アトムとジャングル大帝（どちらも２回目のバージョン）が連続して放送されていて、我家のBDレコーダーは大忙しです。ほとんどの放送作品はDVDで発売されているのですが、全集なのでいいお値段がしますからエアチェックして見直すつもりです。

個人的には「悟空の大冒険」をもう一度観てみたい、と思っています。

DVDが欲しくなります。

悟空の大冒険 Complete BOX [DVD]

• 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
• メディア: DVD