奇跡のシンフォニー

久しぶりに映画を観ることができました。

音楽がポイントの「奇跡のシンフォニー」、原題は「August Rush」といいます。音楽が鍵なのでクラシック、ロック、ブルース、フォーク、ゴスペルなどさまざまなバリエーションの音楽が展開されます。かなり凝った構成で、音楽ファンに受け入れられるよう脚本され演出されています。演奏シーンは吹き替えとは思えないような熱演が嬉しいですね。実演の可能性もありそうだし、相当練習を重ねたことに疑いはありません。結果として、傑作とはいえませんが、良い作品だと思います。不満はラストシーンにもう少し工夫が欲しかったなぁと思います。

ロックファン注目は、主人公が孤児施設を抜け出して転げ込むニューヨークの廃墟の劇場、そこが「ある有名なコンサート会場」だったということです。調べてみると実物は当時の形態を留めていないようなのですが、映画ではCGと思われる外観が（たぶん）１回、セットでしょうが何となく当時を彷彿させる内部の様子が頻繁に観ることができます。看板が出てくるのはかなり後なので、意外な場所だったことに驚かされました。でも看板は３秒くらいしか出ませんから、そのまま見流す人もいるかもしれません。

[私の評価]
サラウンド　　★★★☆☆
ストーリー　　★★★★☆
映像　　　　　★★★☆☆
BD購入期待度 ★★☆☆☆

サラウンドは自然な構成で好感が持てます。ポイント、ポイントでは効果化的に使われているものの「絶対にサラウンドでなければ！」という程ではありません。これはここ10年くらいの傾向ですが、サラウンド普及のためには「やっぱりサラウンドで観なければ！」と言わしめられるような音響が出来てこないといけません。希望は捨ててはいません。
最後に、Van Morrisonの「名曲」がとても効果的に使われていて感動しました。

「奇跡のシンフォニー」オリジナル・サウンドトラック

• アーティスト: サントラ
• 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
• 発売日: 2008/06/04
• メディア: CD

アメリカでは既にBDでも発売されています。ロスレス音声ですから機会があれば「聴いてみたい」です。