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坂の上の雲 第二回 [5.1chサラウンド]

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第二回もサラウンドはBS-hiのみで放送。文句を言うつもりはありませんが、理由は聞いてみたいです。

やはり音楽がリアに回る程度のサラウンドでしたが、途中からSEがサラウンドになるシーンが出て来ました。全部で約10シーン、時間にして15分くらいがサラウンドでした。この使い分けはどういう意図があるのでしょうか? 次回は日清戦争に突入していきますから、今後も徐々に増えるのでしょうか?



番組の質はとても高く、緻密に丁寧に作られていると思います。
まず、時間。CM無しで連続1時間30分。テレビでは異質であり、映画に匹敵する時間です。でも流れはテレビの手法で、必ず終わる映画とは違い連続性を想像させる演出になっています。正岡子規と夏目漱石はどうなるのか、秋山兄弟と佐久間多美はどのように発展するのか、秋山真之と正岡律はどうなるのか、誰と結婚するのかとか、直ぐには出ない結論を引きずりながら、かつ説明的にもならず、連続ドラマの良さが出ています。

主役が3人という独自の設定ではありますが、役者で見せるのではなく、ストーリー全体、つまり「明治」が主役という演出が潔いですね。出演者全員がそれぞれに存在感を醸し出しています。これは民放では難しそうです。

画質と美術にも見所があります。
暗い画面が多いのも挑戦的で、非常に厳しい条件をテレビに求められる、敷居の高い画質です。ハイビジョンのスペックを幅広く使っているので、正直、数年前の私の液晶テレビ(フルHDですけど)ではきれいに黒が再現できません。コントラストが強く、凝った照明を使ったシーンが非常に多いのが特徴です。あっ、本木雅弘がLED液晶テレビのCMに出てくるのは、これか?!
予算も潤沢なのでしょうが、映画並みの丁寧な美術と絵造りに感心してしまいます。さて戦争のシーンがどうなるのか、興味は尽きません。

今更分かったのが、タイトルの「坂の上の雲」の妙。簡潔ですが示唆深いタイトルですね。思わず声に出して読みたくなるくらい、大きな意味を含んだタイトルに参ってしまいます。気付くのが遅過ぎました。

原作者である司馬遼太郎は、二つの大きな戦争を経て「坂の上の雲」を目指したいるため、派手にならざるを得ない戦争シーンが戦争美化に繋がることを嫌って映像化を拒んでいたと言われます。はたして戦争がどのように描かれているのか、いよいよ次回から問題の日清戦争に進んで行くことになります。

さて今日の日本。民主党が坂の途中で見上げていた「雲」は、坂の上で掴んだ「雲」とはかなり違っていました。日本人はまだまだ「坂の上の雲」を目指さないといけないようです。
タグ:坂の上の雲
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