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ゼロの焦点 [映画]

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「笑う警官」の口直し、と思って観ました。

が、「ゼロの笑点」というか「焦点がゼロ」というか、連続のハズレ、でした。



原作との違いは違いとして受け入れるんですが、映画用の脚本はいい結果にはなっていませんねぇ。設定が強引過ぎないか? ラストをここまで変えた理由もちょっと理解できません。原作を知らないで観たとしても違和感を感じそうな気がします。二時間ドラマでお馴染みの「断崖絶壁」がポイントなので、映画は何とかして設定を変えたのかなぁ。

主役は誰なのかなぁ? 
当然、広末で作ったのでしょうし、中谷美紀、木村多江という助演の三人の女優が競っているのはいいのですが、助演の二人の方がよくってよくって困ってしまいます。ちょっと広末が可哀想。「三人のアカデミー賞女優」というコピーが踊っているんですが、広末は出演作品が「アカデミー賞外国映画賞」。中谷美紀と木村多江は「日本アカデミー賞」だし。ちょっと誇大過ぎ。
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これで「昭和30年代」とはいえないでしょ? 時代錯誤。

あれこれ欲張り過ぎ。「三人のアカデミー女優」もそうですが、「ゼロの焦点」というテーマに対して三人の女性の人生、男の人生、全国初の女性市長誕生など、ゼロの対象がごちゃごちゃになって、焦点ボケ、なのです。

よかったのは昭和30年代の再現。画質も奇麗。ビデオ収録かな?と感じます。

「Only You」の挿入は悪くはないけど、ラストにまた使ったのは余分でした。それとラストテーマの中島みゆき。これもミスマッチでした。ラストシーンが大胆に変えられていたので、この二曲でさらに打ちのめされてしまいました。

一応、サラウンドです。時々、サラウンド。これではもったいない。昔「パート・カラー」というのがありましたが、「パート・サラウンド」ではほとんど気付かないと思いますよ。

私にとって絶好調だった日本映画。ここで二連敗です。「風が強く吹いている」のすがすがしさが、もう懐かしいです。ちょっと遠慮していた「なくもんか」でも観てみようかな。
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コメント 2

夏海

ご訪問いただきまして、ありがとうございます♪
昨日はniceだけで失礼しました^^;
私が同じく思っているような事を書かれていたので
思わずniceを押してしまいました!
「ゼロの焦点」は原作を読んでないので、読もうか迷ってます^^
「なくもんか」面白そうですよね~観たいです!

by 夏海 (2009-11-18 13:00) 

sowhat

夏海さん

原作は遥か昔に読んでいたのでほぼ忘れていました。
映画を観ているうちにだんだん思い出してきましたが、
あれれ?という部分がたくさんありました。
今、原作を読み直していますが、やっぱり……です^^。
今の感覚で読むと、ちょっと古臭いですが、
格調の高さ、文学としての美しさは素晴らしいですよ。
女性読者をかなり意識していると思います。

by sowhat (2009-11-19 00:18) 

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