SSブログ

フレンズ: ポールとミシェル [Anicee Alvina]

現在50〜55歳くらいの方々で、1971年頃に洋画や洋楽に興味を持っていた方にとって思い出深い映画が、やっと、やっとDVD化されました。待った甲斐がありましたよ。
080229_friends_main.jpg
私がこの映画を観たのは中学一年の12月31日の大晦日。大掃除の手伝いをサボるために家を抜け出して観たものです。Elton Johnが音楽を担当したことが話題で、洋楽にのめり込んでいた私としてはどうしても観ておきたい映画でした。この頃は「小さな恋のメロディー」もヒットし、「卒業」、「ある愛の詩」、「ロミオとジュリエット」なども注目を集め、映画と音楽がそれぞれにヒットを生み出していた時代でした。

私は洋楽ファンでしたから、映画を観るというよりもどのように音楽が使われているかを聞きに行っていたのでした。そんなまだまだ子供の中一男子がみたこの「フレンズ」、早々にElton Johnの主題歌が出て来て満足していたのですが、その後の「赤裸々な映像」と「想像できないストーリー」に衝撃を受けました。えぇぇぇ脱ぐの! おっぱい出していいの!!! と13歳の私には余りにも強烈でした。現代の感覚からすればそれほどの映像ではないと思いますが、37年前の映画館のスクリーンに大映しになるアニセー・アルビナの裸体は、こんなのを中学生に見せてもいいのか、と突っ込みたくなるくらいでした。でも嬉しかった(笑)。15歳と14歳の恋と、妊娠と出産というストーリーも現実視できず、外国人は凄いんだなぁと妙に感動し、妄想は膨らむばかりでした。

三学期が始まるとやはり興味津々の男子、アニセー・アルビナの裸の話題で盛り上がりました。この頃の中学生はほとんど観たのではないでしょうか? でも女子の反応は当然違っていて「裸」のことは意識的に避けて話すんですね。本音は分かりませんが...。

ただ残念なことに映画館で観たのはたったの一回っきり。衝撃と妄想を秘めたまま、もう一度観たいと思ってもその機会はなかなか訪れませんでした。私の周りでは「名画座」としての再上映は無く、2〜3回テレビで放送された時、ビデオに録画して再会することが出来たものの、カットされた(と思われる)シーンが多く、吹き替えでもあるし画質も悪かったので、LDの発売をずっと待ち続けていたのです。VHSは発売されたもののどうしてもLDで観たかったので買わないでいたら、そのVHSは製造中止となり、正規作品として市場から完全に消えてしまいました。当然、オークションに出ると万単位に跳ね上がります。

それが突然DVDの発売が発表され、3月21日に無事発売されたのです。

フレンズ ポール&ミシェル

フレンズ ポール&ミシェル

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD


映画館で観てから37年ぶりの再会は、やはり衝撃でした。上質のマスタリングが施された画質は素晴らしく、一気に中学一年の冬に遡ったかのような感触でした。音はモノですが(笑)。やはりアニセー・アルビナは可憐で美しく、恥じらいとあどけなさを漂わせた裸体は、現代の裸体とは全く異なる雰囲気を持っています。さらにテレビ放送が吹き替えだったので、彼女の肉声を聞けたのも正に37年ぶりでした。かわいい!!! こんな映画を13歳で観ることができたのは幸せだったと思います。監督はLewis Gilbertですが、この監督、青春映画から007まで、守備範囲の広さに驚かされます。

Elton Johnの音楽も素晴らしく、音楽だけで聴くよりも感動的です。もちろんBernie Taupinの歌詞も、Paul Buckmasterが編曲したインストゥルメンタルも映像にマッチして華を添えます。映画に使われたすべての音楽はこのCDに収録されています。

イエス・イッツ・ミー~レア・トラックス

イエス・イッツ・ミー~レア・トラックス

  • アーティスト: エルトン・ジョン
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1996/12/16
  • メディア: CD


舞台となるアルルとカマルグは私にとっては憧れの地となり、1986年にその地を訪れることができたのも思い出です。わずか1日のみの滞在で、映画と同じ場所を探すほどの情報も余裕もありませんでしたが、ぶどう畑やカマルグの白馬を見つけては、あ、同じ!と自己満足に浸ったものです。アルルで立ち寄ったゴッホの絵で有名な「Cafe La Nuit」というカフェは、たぶん映画と同じカフェだと信じていたのですが、DVDで確かめてみると違っていますね(笑)。アルル地方には死ぬ前にもう一度行きたいものです。

数年後に公開された「続・フレンズ」もぜひぜひDVDで発売して欲しいです。
タグ:フレンズ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。