Led Zeppelin「The Song Remains The Same」DVD

とうとう発売の日が来ました。「限定5000セット」は悪魔のささやき。

特典は、Tシャツとロビーカードとプレミア公開時のチケットのレプリカ。
この特典分が約￥4,000ですからやっぱり高いですね。ちょっと後悔。

さて、私のポイントは当然5.1chの新しい音です。
「Led Zeppelin DVD」発売時にJimmy Pageはこのサラウンドに触れ、
かつて、自身できちんとミックスしていたことを明かしていました。
音質改善のためにマルチを使ってやり直してくれれば理想ですが、
周知の通り３日間に亘る素材が複雑に編集されているので、
そこ迄は無理ではないか、と想像していました。
それにライブ録音ですから、リアは観客側のアンビエンスだけでも十分。
とにかくフロントの強化と分離をしっかりやってもらえれば、それでよし。

それと特典映像の４曲。期待はしたいのですが、「Led Zeppelin DVD」の
「Black Dog」はほとんどがスタジオ撮影素材だったので、不安は消えません。
不完全であってもMSG素材を使っていることを祈っています。
逆に音の5.1chは間違いないと思います。画像と口パクが合ってなくても許しますw。
もし画像が気になれば、画を観ないで音だけ聴いていれば言い訳なので、
とにかく「Led Zeppelin DVD」で実践した「音」で打ちのめして欲しいのです。

観ました。聴きました。
音はよくなってはいます。間違いなくよくなりました。低音パートがくっきり。
しかし、しかし、今ひとつ迫力に欠けています。悔しいなぁ。もう少しなのになぁ。
本編のセンターには、レベルは低いもののボーカルが分けてありました。
それとベース。LFEではなく、なぜかセンターにも置かれています？？？。
ギターはオフなので、少なくともマルチから作業はしているようです。
演奏パートのリアはほとんどといっていいくらい使っていなくて、
「No Quater」や「Dazed」でPageのギターを回すくらいです。
5.1chとしては平均点以下ですね。期待が大きすぎました。
リアは実写パートの方が効果的に使っていて、映画らしいサラウンドになっています。

でも「Rock 'n Roll」の出だしは何度観てもゾクゾクさせられます。

改めて全体を観ていると、画像の編集にかなり苦労したことが想像できます。
演奏中に入る、違和感がある４人のメンバーのイメージシーンですが、
もしかすると、演奏シーンがどうしても繋がらないために、
ボロ隠しとして挿入せざるを得なかったような気がしてきました。
最初のシナリオは、家庭に戻っていたメンバーに召集がかかってニューヨークへ行き、
ライブをやってまた帰って行く、という単純なストーリーだったのでは？
編集途中で監督も交代させられたそうだし。

３日間のコンサートを撮影して編集してみたものの、どうしても演奏ミスが出る。
ベストの音を組み合わせて完成させたものの、撮影ミスもあって素材が足りなかったり、
服を変えた誰かさんがいたり、音に合わせる画像が上手く繋がらなくなってしまった。
完璧主義のPageとしては、ミスは音だけでなく映像も妥協できなかったのでしょう。
だから１年も経って演奏シーンをスタジオで撮り直したものの、やっぱり埋まらない部分が残り、
さらに苦肉の策で例の演奏とは無関係のイメージシーンを挿入させるために追撮した。
出来上がった音でLPは先に出せたものの、映画としてはやっぱり編集が上手くいかず、
もう一度音も画像に合わせて編集を繰り返していたら、とうとう３年も経ってしまった、のでは？

初登場の特典映像2曲はほぼMSG素材でまとめられていてストレスがなく楽しめます。
うまく編集してありますが、音と合わない画像が混じっているので、一応仮編集は行ったものの、
全体の収録時間の関係もあり、最終的に採用されなかったことが想像できます。

ブルーレイも観たいと思っていましたが、そこまでのクオリティは必要ないような気がしました。

残りの特典映像は次回観ます。

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