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1969年8月15日のウッドストック [ライブ&コンサート]

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「ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)」が開催されたのは、1969年の8月15日から17日、ちょうど40年前の出来事でした。

音楽的にも、社会的にも重要なイベントとなった訳ですが、1971年春から洋楽を聴き始めた私にとっては、その魅力はほとんど理解できないまま、40年目の夏を迎えています。

私がその全貌を初めて見聞きしたのは、1971年夏、映画館で観た映画でした。

意気込んで観始めたものの、おもしろくないんですよね。退屈だし、長いし、眠い。それが正直な感想。いっしょに観た友人も同じような感想でした。興味津々の最新チャートの曲とは違って古臭く、すでに「過去のもの」にしか感じることは出来ませんでした。

リアルタイムの経験というものは感覚的に重要ですので、1971年前半の様子をお話しすると、

■Michelle Polnareffの「シェリーに口づけ」大ヒット
■映画「小さな恋のメロディー」の大ヒットとThe Bee Geesのリバイバル
■「America」のシングルカットで、Simon & Garfunkel再注目
■音楽情報満載の深夜放送が絶頂期を迎える
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記憶はちょっと怪しいですが、こんな感じの状況で洋楽を聴き始め、お小遣いを貯めて初めて買ったレコードが「シェリーに口づけ」でした。当時の400円は高価でした(笑)。

03.jpgすでにThe Beatlesは解散しており、「出ておいでよお嬢さん」をヒットさせていたPaulがThe Beatlesのメンバーだったことは知らないまま聴いておりました。すでにラジオの扱いはThe Beatlesは「オールディーズ」に近い扱いで、存在しないグループの曲は過去の遺物、という感覚を13歳のド素人の中学一年生は持ってしまったわけです。

映画「小さな恋のメロディー」の大ヒットが関係あると思うのですが、私の街で「夏休み音楽映画大特集」として上映されたのが「ウッドストック」そして「ウエスト・サイド・ストーリー」、おまけに「卒業」という、現在では考えられない豪華三本立でした。 しかも70mmの超大型スクリーン。子供の記憶なので正確な比較が出来ないのですが、現在の最大級クラスである幅20m×高さ9mと同じような感じでした。

何しろ洋楽を聴き始めて3ヶ月くらい、知識も無ければ理解力も乏しい。いい印象が残ったのは「卒業」のS & G、というのが偽らざる感想です。あとジミヘンの「星条旗」はよかった。でもロックの本質(あるとすれば)やミュージカルの魅力は全然分からなかったのです。今もミュージカルには興味が湧きませんから、この時の経験は相当の影響を残しているようです。

もちろん「ウッドストック」のLPは3枚組で高価でもあったし買いませんでしたが、歳を重ねた十数年後に中古でLPを買い、映画のLDも買って、ちょっとは分かるだろうと思ったものの、印象がよくなることはありませんでした。一般的な評価は相変わらず高いので、何とか追いつきたいとは思うのですが、感覚の違いは遺憾ともし難いことです。しょうがない、です。

結果として60年代と70年代の分岐点となった「ウッドストック」。70年代に育ってしまった私にとっては時代の転換を感じ取っているかのようです。出演依頼があったThe Beatlesは「Abbey Road」のレコーディングの真最中、Joni Mitchellは「Woodstock」という曲まで作ったのに直前で拒否、Moody Blues、Frank Zappa、Led Zeppilinは出演依頼を断ったといわれ、私が好きなアーティストが出演しなかったことは不思議な巡り合わせになっています。

大好きなJeff Beckはグループ分裂で出演をキャンセルせざるをえなかったなんて、私にとっては象徴的です。

04.jpg余談ですが、新生CBSソニーによる1971年のSimon & Garfunkelの盛り上がりは凄かったと思います。映画「卒業」の日本公開は1968年で、当時は日本コロムビアからの発売でしたが、1969年にCBSソニーが設立され、「明日にかける橋」がグラミー賞を獲ったのが1971年の初めで弾みがついたのでしょう。
「アメリカ」という1968年のアルバム曲が日本だけでシングルカットされたのは、NHKが放送したドキュメンタリーに使われたのがきっかけ。彼らは既に活動停止状態だったのに、ベストが何種類も出るし、ラジオでは盛んにオンエアされたのが印象に残っています。

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その後、YESも取り上げて、シングルカットまでしていますが、こればっかりは私には着いて行けませんでした。
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