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同級生の死 [その他]

Michael Jacksonの死は驚きでした。最初に思ったのは「なぜ?」という疑問。

彼の音楽が好きか?といえば、そうではないけど、もちろん嫌いではない。でも熱心に聴いたことはほとんどありません。いちばん好きなのは映画「ウイラード」で聴いた1972年の「ベンのテーマ」。
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どちらかといえばJackson5の曲の方が好きです。それもMichaelが声変わりする前、ですね。

何とも感慨深いのは、Michaelは私と同じ1958年生まれであること。勝手ではありますが,同級生の代表として特別な親しみがあります。


1958/01/05  八神 純子
1958/01/06  CHAGE
1958/01/26  アニタ=ベイカー (Anita Baker)
1958/01/30  石川 さゆり
1958/02/04  東野 圭吾
1958/02/24  ASKA
1958/03/11  織田 哲郎
1958/03/13  田中 義剛
1958/04/14  桜田 淳子
1958/05/11  久保田 早紀
1958/06/07  プリンス (Prince)
1958/07/22  原 辰徳
1958/07/30  ケイト=ブッシュ (Kate Bush)
1958/08/07  ブルース=ディッキンソン (Bruce Dickinson)
1958/08/16  マドンナ (Madonna)
1958/08/17  ベリンダ=カーライル (Belinda Carlisle)
1958/08/29  マイケル=ジャクソン (Michael Jackson)
1958/09/13  玉置 浩二
1958/10/01  中村 正人 (DREAMS COME TRUE)
1958/10/13  森 昌子
1958/11/01  ジョン・カビラ
1958/11/27  小室 哲哉
1958/12/05  原田 真二
1958/12/26  原田 美枝子
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1959/01/16  シャーデー (Sade)
1959/01/17  山口 百恵
1959/03/12  やく みつる

日本式の同級生として1959年の早生まれを含めると,十代は「中三トリオ」で育ち,原田真二のデビューに驚きながら、Kate Bushと原田 美枝子の写真にときめき,二十代でMichael、Prince、Madonnaの全盛期をリアルタイムで過ごしたことになります。ご覧のような顔ぶれ,最近のニュースはネガティブなものの方が多いのは寂しいことです。小室哲哉も同級生なのです。旬なのは田中義剛の生キャラメルでしょうか!

Michaelは1969年にJackson 5としてデビューして今年が40周年。好対照なCarpentersとほとんど同時のデビューでヒットを競うのですが,何しろJackson 5はデビューから4曲連続No.1という歴史的な活躍で,ギネス認定の売上げ世界一の「Thriller」にも引けを取らない価値のある記録を持って最高のスタートを切っています。でもそのヒットとは裏腹に、グラミー賞に限ってはCarpentersには及びませんでした。1970年、Carpentersは7つノミネートで2つの最優秀賞,Jackson 5はノミネートが1つだけ。Carpentersが獲った最優秀新人賞にはノミネートもされていません。どうしてかなぁ? 「白と黒」の違いとは考えたくないのですが,不思議な結果なのです。絶対的なライバル、Osmondsには圧倒しているんですけどね...。

Michaelの称号は「The King Of POP」。ソウルでもR&Bでも、ダンスでもロックでもないところに価値があることで,正にポップスの最高峰。もちろんQuincy Jonesの業績も見逃せません。彼の音楽の集大成といっても過言ではありません。
曲,録音,歌唱力に加え,ダンスの素晴らしさ,ヴィジュアルとしての要素で頂点を極めたことがその存在を確かにしています。家庭用VTRとプロモーションビデオの発展という時代性に合致したことも大きな要素でした。存在無比のFred Astaireと比較される、唯一のエンターティナーでもあります。

でも「Thriller」の頃は、個人的にはほとんど聴かなかったんですよね。まだ「Off The Wall」の方が好きでした。偶然でしょうが変わり目は「整形」の時期と重なるし,音楽性は「白」へと急激に変貌していったと思います。嫌いという感覚はないものの,この辺りが私の好みと合いませんでした。「産業ロック」という言い方がありますが,ジャンルの壁を超越し、売れる要素をすべて含んでいたのがこの頃のMichaelだったということだと思います。

大傑作「Thriller」の後に「Bad」を、さらに「Dangerous」と続けたのは彼の偉大な才能の証明です。ただ、その後が続かなかったことと、音楽以外のトラブルは彼のキャリアの汚点として消されないことは残念なことです。大金持ちの借金生活というのは庶民には想像がつきませんし、ヴィジュアルに徹底的に拘ったが故のトラブルも宿命なのでしょう。Quincy Jones以外の,同年代の音楽パートナーに恵まれなかったのも不運でした。

老婆心ながらLennon=McCartneyの出版権はどうなっていくのでしょうか。9月の再発売を控え,運命的なタイミングとなってしまいました。The Beatlesの遺産が、音楽産業最高の成功者の負債に消えていってしまうのも運命なのでしょうか。
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