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やさしく歌って Killing Me Softly With His Song [その他]

Roberta Flackの代表作の一つ「やさしく歌って」は、歴史に残る名曲であり、その邦題もその評価に大きく貢献しています。この原題は、直訳では日本語タイトルになりにくい。「Killing Me」深く追求しないでさりげなく「歌って」としたことが大成功だと思います。
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さて先日の「Song To Soul(BS-i)」ではこの「やさしく歌って」が取り上げられました。曲は知っているものの、特別な思い入れはなかったし、オリンピックの野球がまだ始まらなかったので、軽い気持ちで観たのでした。
この曲がRobertaのオリジナルではないことは知っていたのですが、番組では曲の原型と最初にレコーディングしたロリ・リーバーマン(Lori Lieberman)が登場します。彼女のことは全く知りませんでした。
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[ウィキペディア]によると曲の成り立ちとヒットの経緯は、
  ロリ・リーバーマン(Lori Lieberman)が、当時まだ無名だったドン・マクリーン(Don McLean:彼のアメリカン・パイ(American Pie)がビルボード(Billboard)誌のチャート1位になるのは1972年)が歌う"Empty Chairs"という曲をロサンゼルスのクラブで聴いて感銘し書いた"Killing Me Softly With His Blues"という詞を元に作詞家のノーマンと作曲家のチャールズが作曲した。 1972年8月リリースのロリのオリジナルはヒットしなかった。しかし、飛行機の機内BGMとして採用されていたこの曲を偶然聴いて気に入った歌手のロバータ・フラック(Roberta Flack)が歌い、リリース後4週間で全米1位、1973年2月24日から5週連続でビルボード誌第1位を達成した。ビルボード誌1973年年間ランキングは第8位。これにより、ロバータはグラミー賞で最優秀レコード、最優秀楽曲、最優秀女性ボーカルの3部門を受賞した。

ということで、番組もこの内容に沿って構成されていました。とても興味深〜い。
原曲はメロディはほぼ同じもののAギターをバックに歌う「フォーク調」で、Robertaのとはリズムアレンジが異なる点が興味深いです。さすがYouTube、音源がありました。

この投稿者、東京のレコード店でこの曲を知ったようで、日本の風景が出てきます。不思議な組み合わせですよ。

Robertaが曲を知ったのは飛行機でジャマイカへ向う途中だったそうで、到着後すぐにBob Marleyのスタジオ!でリハーサルを行ったそうです。その続きは…、来週の再放送をご覧ください。

もう少しだけ裏話を紹介すると、ベースを弾いていたのはRon Carterだったということ。プレイヤーのクレジットが全く無かったのですが、Ron Carterの参加は全く意外でした。番組では彼も出演してインタビューに答えています。
だったらドラムはSteve Gaddか?、と推測したのですが、残念ながら外れ。Wes MontgomeryやJimmy Smithのバックで知っていたGrady Tateで、ジャズ中心のドラマーでした。Roberta自身がR&Bやソウルとは一線を画した音楽を目指していたで、この様なジャズ指向のメンバーになったそうです。

最近は番組の方向性にちょっと疑問を持っていたのですが、今回の様に「一曲に集中する」内容が期待していたものです。このクオリティを毎回維持することは難しいと思いますが、その意欲は十分感じることが出来ましたので、今後の放送に期待します。

しかし、Robertaがすっかり「白く」なっていて、これもビックリです。全く別人に見えます。どうして???
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