PaulのDVD、その3枚目：サラウンドな音楽生活：SSブログ

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PaulのDVD、その3枚目　[Paul McCartney] [編集]

やっと３枚めを観終わりました。やはりすごいボリュームでした。

でもねぇ、やっぱり上下が切られているんですよね。
全部に不自然さがあるわけではありませんが、『Unplugged』のこんなシーンだと
頭とギターをストロークする手がカットされてしまいます。

今回の大きな話題の一つは『Rockshow』の画質がどこまでよくなったか、ですが、
LDと比べると数段良くなっています。ただ、もう一歩、良くなって欲しかったのが本音です。
撮影は16mmで、しかもステージバックが暗く、人物に強烈なスポットライトが当たり、
ライトの色も頻繁に変わるという、絞り設定が難しい状況です。
それが劇場公開のために35mmにブローアップされているので、
シーンごと、カメラごとの画質に、より差が出てきてしまっています。
今回は16:9仕様のために上下が切られているのは、やはり残念です。
購入者のモニターで機械的に切られるよりは、予め意図を持って切っておくのも理解できますが。

でも音は素晴らしいです。素材のマルチからミックスし直したようで、
センターにはボーカルがノンイフェクトできれいに入っているし、迫力も切れも上がりました。
リアには歓声とさり気ない効果がバランス良くミックスされていました。
完全版が観たいのはやまやまですが、全部この画質では、私はちょっと辛いですね。

気付かない可能性がありますが、メニューから『Rochshow』を選ぶと、
本編にはない「Silly Love Song」が入っていて、Paulの解説が重なります。
演奏も16:9も音もいいので、Paulの声が邪魔になります。消せません(笑)。

次の『Unplugged』も完全版ではなく、最初に書いた通り上下がカット。
音は完全な5.1chミックスで、これは完璧です。
『Rochshow』同様メニューから選ぶと、本編にはない曲の断片やアウトテイクが観られます。
本編には「シネマ風」のイフェクトがかかっていますが、この部分は素材のままです。

『Glastonbury』は、テレビやイベントを除けば、現状ではPaul最後のコンサートです。
ここ数枚のDVDでコンサートの様子は観られたものの、ドキュメント風にまとめられていたので
単純にコンサートだけを観たいと思っていましたが、これはよけいな割り込みがなく、
コンサート全体をじっくり楽しめて嬉しいです。
これはもともと16:9仕様だと思われます。音は完全な5.1chミックスですが、
音の迫力はあまり出ていません。最近のコンサートDVDも同じでした。ちょっと残念。
センターはPaulの生声なんですが、やはり衰えは隠せないです。辛そうな声です。
普通に聴いても分かりますけど、これはセンターのみで聴かないであげて下さい。

『Superbowl』は全く知らなかったのですが、内容はとってもすばらしいです。
ステージデザインも斬新で客席が近く、会場全体が乗っていて、一体感がよくわかります。
カメラもよく練られた位置に配されていて上手いし、編集もツボを得ています。
「Live And Let Die」の仕掛けも迫力満点です。これが３枚めのベストトラック。
これも16:9素材のようで、きちんとフレームに収まって不自然さがまったくありません。
残念ながら音声は2chですが、とてもいい音だと思います。
5.1chにリミックスできなかったので「特典」扱いではないのでしょう。

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これでDVD３枚、375分をひと通り観終わりました。
私としては、聴きたかった曲が5.1chになったので大満足です。Paulありがとう！！！
この手の「ベストもの」だと録音時期の違いで差が出てしまうことがありますが、
きちんと整音されていて時系列を変えて聴いても全く違和感がありません。
それぞれのメニューには本編に使われなかった多くの素材が観られるのも嬉しいです。

画質の統一は素材フォーマットもマスターの状態も違うし致し方ないですが、
16:9の上下カットがね...。視聴環境の現状を考えると、これも致し方ないことですが。

まだまだ残っている映像作品も多いですが、もしかすると「画質を維持した16:9で5.1ch」
という仕様に合わないために発売できないのでは？とも考えたりします。
でも「次」に期待しましょう！

さて、いよいよ来週はLed Zeppelinです。